新宿にある「尼寺ソープ」に和服デザイナーの新一と二十五年ぶりに再会した九郎が入った。だが、尼といってもカツラを取ると紅く染めた髪。「本当の尼さんはこんなものじゃない」新一は遠い昔のことを思い出していた。昭和二十四年。16歳の初心な少年、新一は九郎ら悪童連と遊び呆けていた。そんな彼等の前に雪のように美しい春雪尼が現われた。彼女は昔、雪丸という名で芸者をしていたのだが、旦那である香具師の親分にかくれて、乾分の三次と関係を持ったことが知られたために、三次とともに逃げて来たのだった。
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